福島市が、中学生以下の子どもを対象に、去年行った3ヶ月間の外部被ばく線量の平均値は、0.11ミリシーベルトで、震災の直後と比べて半分以下に減ったとする調査結果がまとまりました。
福島市は、去年9月からの3か月間、中学生以下の子ども10100人を対象に、バッチ式の線量計を配布して、外部被ばく線量を測定しました。
その結果がまとまり、3か月間の被ばく線量の平均値は、0.11ミリシーベルトだったと公表しました。
原発事故直後の平成23年度に行った調査では0.26ミリシーベルト、平成24年度は0.14ミリシーベルトと、この2年間で半分以下になりました。
3か月間の測定値を1年に換算した場合、国際的な機関が、一般の人の年間の被ばく線量の限度としている、1ミリシーベルトを超えなかった子どもは、93パーセントあまりでした。
福島市は、除染を進めていることや、放射性物質の自然低減によって、事故直後に比べて、空間の放射線量が減ったことが主な要因だとしています。
また、今回の測定結果について、医師などでつくる委員会は、「放射線の影響で、将来、がんが増加するなどのおそれは少ない」としています。
一方、放射線の健康への影響に対する不安の声が根強くあり、福島市では来年度は、子どもだけでなく、すべての市民に対象を広げ、希望者には調査を行うことにしています。
02月27日 22時19分